Apple TVに載っているtvOSがtvOS 15にバージョンアップしてSpatial Audioが導入された。AirPods ProでDolby Atmosなどの空間サラウンドを実現する機能だが、iPhoneやiPadよりもApple TVで使ってみるとインパクトがより大きい。4Kテレビで映画を観ながら使うと、没入感が強くかなり映画館に近い体験になる。一時期はAtmos対応サウンドバーの購入を検討していたが、集合住宅では夜中に大音量は流せないし、自分は家でも一人で映画を観ることが多いので、このSpatial Audioで完全に満足してしまった。
映画館で聞こえた会話
映画「ドライブ・マイ・カー」を観た後、30~40代くらいのカップルの会話が後ろから聞こえてきた。
女性「見る必要なかったね」
男性「えっ⁉︎俺そんな低評価じゃないんだけど…」
以下、男性の必死の擁護が続く
それぐらい意見が分かれる映画の方が一緒に見る価値あるよなーと思った。ちなみに自分はこの映画2回目である。
Cyberpunk 2077トロコン
finally!! サイバーパンク2077
— ニンジンX (@ninjinkun) 2021年8月15日
Never Fade Away (PLATINUM)#PlayStationTrophy #PS5Share, #サイバーパンク2077 pic.twitter.com/Nn0OeDquD1
昨年12月の発売日に買ったCyberpunk 2077をPS4/PS5で遊び続け、ついに全てのトロフィーをコンプリートした。合計200時間以上プレイし続けたらしい。頻発するクラッシュのおかげで悪名高くなってしまったこのゲームだが、PS4からPS5に移ってからはかなり快適で、3時間に1回くらいしかクラッシュしなくなった(飼い慣らされている)。エンドロールでクラッシュしたのはさすがに苦笑したけど…。
敵の倒し方一つとっても電脳戦、肉弾戦、スナイパー、ステルスとさまざまな選択肢があり、たまに普段やらない倒し方を試したりして割と長い間楽しめた。自分はクイックハック主体の電脳戦セットアップだったが、トロフィー獲得のために「予備心臓」というアイテムを装備する必要があり、このアイテムが要求する肉体パラメーターを終盤に上げまくって最終的にはアンバランスなマッチョが出来上がった。
メインストーリーはボリュームもあって楽しかった。ブレインダンスの演出も良い。サブクエストは当たり外れがあったが、次期市長候補の政治家から仕事を受けたら、実は彼が野良AIに操られていたというブラックミラー的なクエストが一番面白かった。
しかし全トロフィーを取るまでやり込んだのは蛇足だった。自分はサブクエストを全部やらなくてはと思い込む傾向があり、今回も全てのサブクエストをこなした後で、ここまでやったらトロフィーも全部集めるか…と最後は消化試合のように進めてしまった。自分は最近までオープンワールドゲームに馴染みがなく、ゼルダBoW、Death Stranding、Ghost of Tsushimaとやってきてこれが4作目だったのだが、流石に時間がかかりすぎるのでしばらくオープンワールド系からは離れる予定。
何にせよ初期リリース時のバグのおかげで汚名を被った作品になってしまったが、今はPCかPS5と最新パッチがあれば問題なく遊べるし、世界観とマップの密度だけでも体験する価値があると思う。未プレイの人は年末に来るPS5のネイティブ対応が入ったあたりで購入してみると良いかもしれない。サイバーチンピラになって街を駆け抜けよう。
スクショ
モデルナ2回目
1回目から一ヶ月経ったので、モデルナのワクチン2回目を打ってきた。事前に副反応の強さについて情報が色々あったので、解熱剤と冷えピタを用意して備えていた。結果、発熱と腕の痛みだけで済んで、頭痛や吐き気はなし。食事も普通に取れた。思っていたよりも控えめな副反応でホッとした。
自分は接種から翌日で回復したが、同じタイミングで摂取した職場の人たちは2日経った後でも倦怠感や筋肉痛があるらしい。だいぶ個人差がある様子。
時系列メモ
- 10時前にワクチン接種
- 帰宅してずっとゲーム
- 16時ごろ腕が痛くなる
- 22時ごろ発熱37.5度
- 23時カロナール摂取
- 冷えピタ気持ちいい
- 後から考えるとこの時間が一番しんどかった
- 23時半就寝、割とすっと眠れた
- 4時に目覚める、熱37.9度、倦怠感
- 水とカロナールを再度摂取
- 1時間くらい眠れずに布団でゴロゴロしてから再度眠りに落ちた
- 7時に起床、結構寝られた
- 熱は解熱剤が効いているのか37度
- 倦怠感は強い
- 寝汗でびっしょり
- 空腹
- 同僚のインド人が休暇中に奥さんと日本語を勉強している夢を見た
- なぜか読み上げている文章はPerlについてだった
- またゲーム
- ついにCyberpunk 2077をクリア
- 12時に38.8度
- ロキソニン摂取
- 14:30急に36.5度に下がって楽になった
- 以降は普通の生活
- 腕はまだ痛い
迎賓館
週末に迎賓館の見学に行った。確か数年前から通年で一般公開になったはずで、オンライン予約をしておけばスムーズに入れる。内装はイギリス、フランス、オーストリアあたりの様式がミックスされて取り入れられているらしく、確かにどこの国かよくわからないけどまあ荘厳。手軽に海外旅行気分が楽しめるので、その手のものに飢えている人にはおすすめ。写真撮影は屋外のみ許可されている。
一番気になった「鯉の餌やり付きツアー(3000円)」を申し込んでいたが、和風別館の解説も餌やりも楽しめた。池で手を叩くと鯉が大量に集まってきて怖かったが…。
この鯉の池、元々生き物は何もいなかったところに田中角栄が鯉を持ち込んだとのこと。
モデルナ1回目
土曜日にモデルナのワクチンを打ってきた。副反応がそれなりに強く出ている方らしく、翌日から
- 強い腕の痛み
- 微熱(37.5度)
- 倦怠感
があり、日曜日は家でゲームだけして過ごした。普段健康な分、こういうちょっとした体調不良で慌ててしまう。今日月曜日も腕の痛みは引き続きあり、たまにちょっと熱が出ては引いてを繰り返しているが、だいぶ良くはなってきた。まあこれもコロナ禍の思い出として記しておく。
Launchableでソフトウェアエンジニア、データエンジニア、データサイエンティストを募集します
自分が働いているLaunchableでまた開発者を募集することになりました。ソフトウェアエンジニアに加え、今回はデータエンジニアとデータサイエンティストも募集します。
- Careers: Senior Software Engineer - Tokyo, Japan | Launchable Inc.
- 所謂Webエンジニアを想定しています
- 前回募集時に書いたこちらも参考にしてみてください Launchableでエンジニアを募集します! - ninjinkun's diary
- Careers: Senior Data Engineer - Tokyo, Japan | Launchable Inc.
- 我々はSparkで常に苦労しているので、Sparkに明るい人求む🙏
- モデルの精度を落とさない運用体制なども課題です
- Careers: Data Scientist - San Jose, US | Launchable Inc.
- モデルの改良や、精度上げるためにどんなデータが必要なのかなどを考えていただく職種です
- テスト実行データがどんどん集まるサービスなのでテストを速くする以外にも色々できるはず
- こちらの職種はUS在住の方も歓迎です
会社の推しポイントは引き続き以下の通りです。
- テストの高速化という全開発者の課題に挑戦
- 優秀な同僚
- アーリーステージのアメリカの会社
- 英語で仕事
- フルリモートワークでかなり自由度高し
一緒にこれになりましょう→海外の会社にリモートワークで働く | 川口耕介のブログ
最近のLaunchableどうよ
早いもので、もう自分が勤めてからもう一年が経ちました。昨年11月にLaunchableに入社して四ヶ月が過ぎた - ninjinkun's diaryを書いた時点ではまだプライベートリリースだった製品もだいぶ進捗して
- 2020/12 Launchable CLI
- 2021/3 Webアプリ
と実際に触れる製品がリリースされています。製品の使用イメージはドキュメントを参照するとわかりやすいかと思います。Webアプリの画面はこんな感じです。
…という感じで出来てますアピールをしましたが、実際はまだ本当に最低限の部分のみ。増え続ける世界中のユーザー、増え続けるユーザーのテストフレームワーク、CI環境、無限にやることがあります(よくあるフレーズですが本当です)。ぜひ一緒に働きましょう!
同僚のブログ
なぜランニングを始めたのか、どうして続けているのか
ランニングを始めて14年ほどになる。そんなに大したランナーではない。だいたい週に2、3回、5km〜10kmを走っている。フルマラソンには一度出たきり、タイムは5時間。全く走らない月もあったし、やたら走る月もあった。先日140. ninjinkunさんと財テクの話 | Ossan.fmに出て自分のランニングの話をしたのがきっかけで、どうして走っているのかをきちんと思い出して書き留めておきたくなった。
走り始めた経緯
自分は村上春樹が好きで、彼がランナーなので同じようにランニングを習慣にできたらいいなとぼんやり思っていた。
実際に走り始めたのは大学院に通っている時だった。当時自分は研究がうまくいっておらず(今から思うと真面目にコツコツやっていなかっただけ)、就職活動にばかり時間を割いていた。そんな中でも中間発表やら学会発表やらは容赦なくやってくるので、それなりにストレスがかかっている状況だったと思う。しかし山の中にある大学院だったので、ストレス解消といってもニコ動を見るか同期と飲み会をするくらいしかない。そんな折、学内の道路を走っている学生や先生がちらほらいるのに気づいた。最初は「みんな運動好きだなー」くらいにしか思っていなかったが、気がつくと自分も走っていた。
靴はジム用に買った汎用品の運動靴、服はジャージ。初めは2, 3kmくらいで始めて、徐々に5kmくらい走れるようになった。足に筋肉がつくまでは結構キツかった記憶がある(ちなみに10年以上経った今でも走った翌日は筋肉痛になるけど、こういうもの?)。当時は懐かしのiPod nanoで音楽やPodcastを聴きながら走っていた。
プログラマーとして就職してからも、「これからはずっとデスクワークだから体を動かしておかないと将来体がやばくなるだろう」と思ってランニングは継続した。当時は京都に住んでいたので鴨川を走っていた(理由は村上春樹が一番好きなコースだと言っていたから)。何か考え事をする際に走るようになったのもこの頃で、例えばはてなブックマークのiOSアプリを作っていたときはひたすらUIを頭に浮かべながら走っていた記憶がある。今でも仕事で詰まるととりあえず走る習慣になっている。
ランニングで得たもの
健康
おかげさまで大きな病気もなく、風邪をひくのは年に一回くらい。心拍数は50弱。眠りも深い。幸いランニングによる事故や足を痛めたこともない。
ストレス耐性
仕事やプライベートのストレスフルな状況を切り抜けてこられたのはランニングのおかげだと思っている。「ninjinkun結構タフだね」と言われたことも何度かある。あるプロジェクトで毎日22時くらいまで仕事をしていた時も、帰りの通勤を帰宅ランにすることで気分転換をしていた。
考える時間
一人で考える時間を確保したくなると走っている。プログラマーとして仕様を考えるときはよく走っているし、プレゼンを控えているときは走りながら骨子を考えている。前述のようにUIを頭の中でシミュレーションしながら走っていたりもする。普段のランではPodcastを聴いているが、考え事のランのときは無音で走っている。
どうして続けているのか
ランニングは別に楽しくない。いや、楽しい時もちょっとだけあるが、基本的にはしんどいしだるい。しかし一度ランニングが習慣になると、体を動かさないとむずむずしてくる。体が自然に運動を求めるようになってくる。そうなるとため息をつきながら着替えてランニングシューズを履く。
自分にとってランニングは生活の基盤である。自分を支えるために今日も走っている。
Engineering in Voyageを読んだ
技術カンファレンスで聴ける裏話を凝縮したような本だった。全編にわたって実際のビジネスに取り組むエンジニアの努力が取り上げられており、深い共感を持って読んだ。自分はこういった本がとても好きである。1200あるテーブルを450まで減らしたり、オンプレをクラウド移行したりと技術的負債を返済していく地道な話が中心になるが、どういう文化がそれを可能にしているのかが語られるのが面白い。
その文化とは、この本の副題である「事業をエンジニアリングする」に集約される。Voyageのエンジニアは事業をドライブするために手を動かす。そして時には事業サイドに切り込んで、利益が今後も見込めない事業(そしてそれに付随したレガシーシステム)を廃止したりもする。彼らはエンジニアであると同時にビジネスマンである。自分は事業サイドに切り込もうとして何度か痛い目を見たので、こういう振る舞いができる人は素直にすごいと思う。
WebではOSSや自作サービスを作るエンジニアが格好良く見えるが、本書を読むと事業にコミットするエンジニアも格好いいなと思える。社会に必要とされている人材は圧倒的に後者の方が多いはずなので、この本に出てくるエンジニア像がロールモデルとして広まっていくと良いなと思う。
コロナ禍で技術カンファレンス的なものに飢えている人にもおすすめです。
英会話で気づいたコンテキストの力
英語を使って仕事をするようになって一年ほど経つが、まだ集団での会話は苦手だ。しかし1:1なら割と言いたいことは伝えられるし、相手が言っていることもわかるようになってきた。この過程で自分が感じたのは、英語自体の流暢さよりも「共通のコンテキストを持っているか」の方が遥かにコミュニケーションに影響があるということだった。言い換えると「今何の話をしているか」と「相手はどんな前提で喋っているか」が理解できれば会話は成立する。
うまく例になっているか自信がないが、例えば相手が4月に"I skied with my family last Sunday"と言った時、初対面なのか、彼がコロラド州デンバーに住んでいてまだ近所のスキー場には雪があることを知っているかで受け取り方が違ってくる。知っていれば"Nice. How was the snow condition?"とかそのまま会話を進められるが、この前提を知らない場合、自分ならそもそもskiedが聞き取れない可能性が高い。
技術カンファレンスで外国人と英会話したら意外と話が盛り上がったり、GitHubのOSSにissueを立てたら結構通じてしまったりするのも、一定の同質性を前提にできるからだろう(用語が世界共通なのも大きいが)。
元々自分は今の仕事に就く前からこの仮説を持っていた。自分はずっと同じ英語の先生と8年近く個人レッスンを続けているのだが、6年の間億劫だったレッスンが一転して楽しくなった経験があったからだ。きっかけは一昨年にお互いがビデオゲームが好きなことがわかり、彼がプレイしていたのと同じ Death Stranding を自分もプレイし始めたのを転機に一気に会話が弾むようになった。それ以来お互いのビデオゲームに関する話題使ってレッスンをするようになったので、今は毎週のレッスンが楽しみになっている。
この経験から、英語で同僚と話す際に以下のことを実践している。
- 会話では固有名詞を使いまくる
- 最初からある程度の詳細を話す
- 日本語の会話だとまずふわっとした概要を話し、相手が興味を持ったら次に詳細という手順になるが、相手が興味あるかを気にせずに最初から固有名詞を入れた詳細を話す
- 例えば I watched a movie at a theater よりも I watched Nomadland at a cinema complex in Sinjuku last weekendの方がフックがある
- 相手が興味なさそうなら別の会話に移れば良い
- 日本語の会話だとまずふわっとした概要を話し、相手が興味を持ったら次に詳細という手順になるが、相手が興味あるかを気にせずに最初から固有名詞を入れた詳細を話す
- お互いの好きな本を紹介し合う
- 面接を担当してくれたデザイナーと入社前にこれをやっておいたのが関係構築に役に立った
- お互いの好きなNetflix作品を紹介し合う
- 一緒にゲームをする
- 最近だとチェスを教えてもらって、こちらは代わりに将棋を教えた
今のところ同僚とはフレンドリーに会話ができているので、ある程度はうまくいっていると思う。もちろん英語自体の勉強も続けていくが、こういったコンテキストの帯域を太くする努力を今後も続けていきたい。