ninjinkun's diary

ninjinkunの日記

今年劇場で観た映画2022

今年も映画を結構観た。映画の話ができる知人も周りに増えてきて嬉しい限り。去年に引き続き、ランキング遊びを今年もやってみる。以下、タイトルは全てFilmarksにリンクしてある(レビューや配信に飛べて便利なので)。

トップ10

  1. マイスモールランド
  2. THE FIRST SLAM DUNK
  3. オールドボーイ4Kリマスター
    • 元の作品を見てなかったのだけど、いきなり心を撃ち抜かれた。こんな完璧な映画があるのか
  4. コーダ あいのうた
  5. GのレコンギスタIV V
  6. RRR
  7. FLEE
  8. 偶然と想像
  9. リコリスピザ
  10. Other Music

トップ10には入らないけど好き

京都で合宿

先々週にLaunchableのUSメンバーが日本に来て、京都で合宿を行った。彼らに日本の名所や食べ物を紹介するのはとても楽しかった(そして話題が自動的に生まれるので便利)。天候にも恵まれ、紅葉の季節と相まってとても良い時期に開催できたと思う。

以下、一緒に過ごしていて面白かったこと。

  • ポカリスエットが人気
  • このOmakaseはNYだと10倍の値段するね
  • いくらは苦手
  • 白子 (Fish milt) はキモい
  • 柚子胡椒最高
  • 「どうも」の使い方がやたら上手くなる
  • (電車やバスの便利さに)"Who need a car?"
  • 度数9%のチューハイがChuhai 9として人気
  • RBF (Resting Bitch Face) Resting bitch face - Wikipedia

飲んだあといつものノリで鴨川で二次会をしてみたが、彼らにしてみたらただ寒いだけだったかもしれない。

李禹煥展

連休初日、新美術館でやっている李禹煥展に行ってきた。昔直島で行った李禹煥美術館がとても良かったので、同じ体験を求めていた。

しかし感想としては、石や金属を使った作品は新美術館の白いボードで区切っただけの部屋では窮屈さしか感じず、全く面白くなかった。一方で後半の絵画作品はとても良く、没入して楽しめた。しかし飾る箱によってこんなに差が出るのかというのが体験できたのはある意味で収穫だった。この後兵庫県立美術館にも巡回するらしく、そちらは直島と同じ安藤忠雄建築なのでそちらの方が相性が良さそうに思う。

屋外展示は良かった。やはり石は外が良い

写真は全て撮影許可エリアのもの。許可エリア外だったが、リズミカルな矩形で構成されている絵画作品が良かった。

再考: アプリ開発と状態遷移の管理

自分が開発しているLaunchableWebアプリがローンチされて1年半ほどになる。このWebアプリにはReduxのような状態管理ライブラリを入れないまま開発してきたのだが、今のところ困らずに開発できている。そういえば昔自分は状態管理について何か考えていたような…とブログを掘り起こしてみた。

ninjinkun.hatenablog.com

このエントリは2016年にネイティブアプリを対象にして書かれているが、この後自分は2018年ごろにWebフロントエンドに軸足を移し、ネイティブアプリ開発から離れた。なのでこのエントリはWebフロントエンドエンジニアが2022年に再考した話になる。

結論としては、当時自分が管理したかった状態のほとんどは現在ApolloClientのキャッシュによって解決されている。


繰り返しになるが、自分が開発しているLaunchableのWebフロントエンドには状態管理ライブラリが入っていない。しかしグローバルな状態が消えたわけではなく、ApolloClient(他のGraphQLクライアントやSWR、TanStackQuery等に読み替えてもらってもだいたい同じだと思う)、Auth0クライアント、そしてURLの中にある。例えば以下の画面はユーザーのダッシュボードだが、このページに含まれる状態は以下の通りである。

  • GraphQLから取ってきたワークスペース情報
    • ApolloClientの中にある
  • ユーザーの情報
    • 認証認可情報、ユーザー名など
    • Auth0クライアントの中にある
  • 現在選択中のワークスペース
    • URLの中にある(スクショでは見えないが)
    • 今回は触れないが、Webアプリはグローバルな状態をURLに持てるのがネイティブアプリとの大きな違いだと思う

認証周りは複雑な状態制御があるので大きなトピックだが、今回はApolloClientの部分に着目する。

2016年当時やりたかったのは主に以下のことなのだが、

  • APIから取得した情報が複数の画面でも使われるから、各データとそのロード中、エラーの状態を管理したかった
    • ApolloClientはデータのキャッシュだけでなく、ロード中などの状態も管理してくれる
  • 複数のAPIの情報を集めて画面が構成されていたので同上
    • GraphQLによる一括取得とキャッシュの正規化が解決した
  • ユーザーが行った操作によってグローバルな状態が変化したかを管理したかった
    • 「いいね」とかユーザー名の変更とか
    • Web連携アプリ (ネイティブでもSPAでも)ではユーザーが変更した状態はほぼ全てサーバーに送られるからこれもApolloClientに乗せられる

各項目にもある通り、現在これらはGraphQLとApolloClientによって解決されている。

今でも複数の画面やコンポーネントにまたがるフォームなどではグローバルな状態管理の出番があると思うが、おそらくその場合でもReact Contextのようにスコープを絞った状態管理で間に合うと思われる(もっと複雑化しそうならRecoilになるのかな?まだ必要になっていないので良くわかっていない)。

アプリ開発と状態遷移の管理 - ninjinkun's diary のタイトルにある通り、当時自分は状態「遷移」の管理が重要だと考えており、アプリの中にステートマシンがあるようなモデルをイメージしていた。しかし結局これも「リクエスト→リクエスト中→レスポンス「や「リクエスト→リクエスト中→エラー」という状態遷移がほとんどで、複雑なケースでも複数のAPIリクエストのレスポンスを待ち合わせて合成するような場合であり、結局全て今はApolloClientが管理してくれている。

昔「アプリはでっかいシングルトン」と書いたが、今やそのシングルトンは高性能なキャッシュに姿を変えた。我々プログラマーはGraphQL APIへのリクエストさえ書けば必要な状態は意識しなくても管理されるので、よりUIに注力しやすくなった。Reduxなどを使った状態管理はある種面白くはあったが、手間であることは否めなかったので、自分はこの進化を歓迎している。

別の視点で見てみると、ReduxあたりまではWeb接続を前提としないGUIアプリの文脈で状態を捉えていたが、GraphQLの登場によりWebと連携するアプリはそちらに特殊化する形で状態の問題を解決してしまったとも言えるかもしれない。

自分は最近のネイティブアプリに明るくないのだが、ちょっと探してみた範囲では去年や今年のiOSDCでも同じような内容の発表があったようなので、状況は似てきている気がしている。

ビアフラ

早川のセールで買ったカート・ヴォネガットのエッセイを読んでいたら、「ビアフラ - 裏切られた民衆」という章があり、アフリカに数年だけ独立を宣言して存在し、最後は戦争に負けて消滅したビアフラという国の話が載っていた。あまりにヴォネガットの小説に出てきそうな国なので、最初は冗談なのかなと思っていたが、調べてみると史実らしい。ビアフラ戦争 - Wikipedia 自分が生まれる前の話だが、これまでは寡聞にして知らなかった。Wikipediaによると少なくとも150万人が死亡したということだから地域紛争としては相当な被害だが、なぜ自分は今まで聞いたことがなかったのだろうか。忘れないためにもここに記しておく。

エッセイにはこの消滅間際のビアフラをヴォネガットが実際に訪れた話が書かれており、非常に印象的な内容になっている。

Gレコ舞台挨拶

劇場版GのレコンギスタVの舞台挨拶に行ってきた。チケットが抽選だったので9時と12時の部両方に申し込んだら、なんとなく予想していた通り両方とも当たってしまったので2回見てきた。おそらくそんなに倍率も高くないのだろう。

富野監督を初めて生で見られたので満足した。様々なインタビューで見るような富野節は控えめで、スタッフや観客への感謝を何度も口にしていた。普段目にするメディアの記事は尖った発言を強調しているのだろう。今調べてみたら、舞台挨拶の内容は以下の記事に詳しく載っていた。

moviewalker.jp

自分はテレビ版Gレコは一応最後まで見たのだが、中盤から何が起こっていたのか記憶がない。しかしこの劇場版Gレコは第1部から劇場に通い、全て楽しく見通した。振り返ってみると第1部、2部は「わかりやすくなった!」という感想が最初にきたが、第3部から「何かすごい映画を目撃しているぞ…」と強く内容に引き込まれるようになった。4、5部はそれが加速して、最後には綺麗に着地する。しかし大気圏突入がカップルの愛の表現になるとは…。

テレビシリーズで挫折した人も多いと思うが、テレビ版1〜3話あたりで感じたあのワクワク感を劇場版はきちんと最後まで引っ張ってくれる。劇場版1〜3部はアマプラで見られるので、まずは第1部を試してみてほしい。

www.amazon.co.jp

マイスモールランドとFLEE - 最近観た難民を扱った映画2作

最近立て続けに映画マイスモールランドFLEEを観た。どちらも難民を扱った作品で、前者は日本の高校生として生きるクルド民族の少女、後者はデンマークで生きるアフガニスタン出身のゲイの若者が主人公である。両作品ともとても素晴らしく、強い印象を受けた。この作品がもっと広まってほしいので、ここで自分の感想と共に紹介してみる。

マイスモールランド

日本の川口に暮らすクルド人難民のチョーラク一家、クルド文化を大切にしながらもそれなりに日本に溶け込んでいる。長女のサーリャは時々在日クルド人との通訳に駆り出されたりしながらも高校に通い、さらにバイトもして大学進学の資金を貯めている。しかしある日、一家の難民認定が却下されて在留許可証が無効になり、一家の運命は一転する…というストーリー。

これまで自分は難民について具体的なことは何も知らず、たまにニュースで見ても遠い国際問題という認識だった。しかし主人公サーリャの日本で高校生という設定によって、この問題が一気にリアリティを持って立ち上がってくる。

サーリャは教師になる目標を持ち成績も優秀、少し距離を感じながらも友達と楽しく過ごし、バイト先の男の子とちょっと仲良くなったりもする。そんな彼女が、在留許可がなくなった途端にバイトを首になり、大学の推薦も取り消されてしまう。前半で青春がきちんと描かれる分、後半の転落の絶望が深い。

この映画を観て初めて自分は「国を失ったらどうなるか」を考えることになった。これまでは当然のように、国や自治体が自分の存在を認めて自由を保障することを前提にして生きてきたので、恥ずかしながらそんなことを考えてみたことがなかった。

在留許可がなければ就労ができない。就労できなければお金も稼げないし、大学教育も受けられない。では何ができるのか?何もできない。かろうじて入管に収監されることだけは免れているが、何もせずにそこに居ろと言われる。

自分が17歳で何もせずにそこに居ろと言われることを想像してみる。未来は全て閉ざされている。出口の見えない深い絶望。そこから立ち上がれるだろうか?

これまで自分には生きているだけで人権があると思っていたが、実際は国民にのみ保障されているもので、国家の枠組みから漏れてしまった人は庇護されない。もちろん新発見などではなく、ずっと存在している現実で、ただ自分が考えてこなかっただけだ。自分には国があってよかったという素朴な感想も浮かんでくるが、そこで止まってはいけない。

この映画は難民認定しない日本という状況を自分が黙認していることを突きつけられる作品でもある。この作品を契機に難民問題を自分と地続きに感じるようになったので、まずは募金からアクションを始めてみようと思う。

なお映画は普遍的な青春ものとしても作られているので、暗い作品というわけではない。あと撮影がドライブ・マイ・カーの撮影監督によるもので、映像の締まり具合がとても良い。

FLEE

もう一作のFLEEの方はアフガニスタンで育ったアミンが主人公のデンマークのアニメーション作品。アフガニスタンの王政打倒から社会主義政権の樹立、その後のムジャヒディンによるテロからの支配を首都カブールで体験したことが発端となり、国を追われる過程が描かれていく。

マイスモールランドは在日クルド人コミュティへのインタビューを元に作られたフィクションだったが、こちらは実話で名前だけが変えてあるとのこと。

冒頭の在りし日の賑わうカブールのシーンから突然主人公がウォークマンで聴いているA-haのTake on me(つまり西側の音楽)が流れることで、これは自分の現実と接続している話なんだと引き込まれた。その後ムジャヒディンによる首都攻撃から辛くもモスクワへの脱出に成功するのだが、恒久的なビザはないので一時的な経由地にしかならない。そこからさらにヨーロッパを目指すのだが、その過程で密入国業者に辛酸を舐めさせらる様が凄まじい。

総じてアニメーションという表現をとっているが、それは主人公の匿名性を守るためであり、悲惨な現実を我々観客に受け入れやすくするためのフィルターでもある。自分はアニメーションにこのような可能性があるとは思っていなかったので、そういう意味でも意表を突かれた。

逃げ込んだモスクワで観光ビザが切れ、不法滞在になっている中で警察に賄賂を渡しながらホテルに一年以上閉じこもっているシーンがある。ここにマイスモールランドと同じ未来が見えない絶望を感じた。この時のアミンはおそらく15か16歳くらいだと思うのだが、学校にも行けずベッドの上でメキシコのテレビドラマを見続ける日々を送る。

自分を振り返ってみると、15~20歳くらいのときはとにかくいろんなことを試してうまく行ったりダメだったりしながらぼんやりと自分の輪郭を見出していった時期だった。あの時期に全てのアクションを奪われるというのは、想像してみるだけで本当にきつい。今とは全く違った自分になっているのは確実だろうし、何をしても無駄と諦めてしまって何もアクションができない無気力な人間になっていてもおかしくない(成人したアミンは研究者として成功している。凄まじい努力があったのだろう)。

そしてアフガニスタンでは受容されないゲイであるアミンが亡命先のデンマークでは受け入れられているという事実に、彼にとっての安住の地はたとえアフガニスタンが平和でも存在しなかったのかもしれないと思うと、ここでも国家と個人の関わりを考えずにはいられない。

たまたま公開初日で監督へのオンラインインタビューがあった回に当たったので、推していきたい(インタビュー写真の投稿はどんどんしてくれてOKとのこと)。

おわりに

たまたま観たマイスモールランドで難民に対する解像度が高まったところでタイミング良くFLEEが公開されたので、より深く作品に入り込めたと思う。どちらも自分にとって大切な作品になった。

マイスモールランドは反響が大きく上映館を拡大するらしいし、FLEEは公開されたばかりなのでまだ当分上映しているはず。どこかのタイミングで配信にも来るとは思うが、集中力を要する作品なので自分としては映画館で観るのがおすすめである。

この作品が多くの人に観られることを願っている。

昼過ぎに出かけようとしてAirPods Proのケースを開けたら片側しか入っておらず、背筋が寒くなった。昨日どこかで落としたのだろうか。電車、映画館、飲食店などの記憶を反芻するがいつまであったのかなんて覚えていない。

しかし「探す」アプリによると右側は朝の9:48まで家の中にあったらしい。今まで外出していないことを考えると家の中にあると期待して良さそう。

そこから1時間に及ぶ捜索の末、テレビ台の下の隙間で発見した。探すアプリの情報がなければまずは昨日の外出先を疑っていたはずで、家の中をこんなに探さなかったかもしれない。なお、アプリについている探索機能(近づくと反応するやつ)は役に立たなかった。AirPodsはAirTag等とは違いUWBが搭載されていないので、たまたまBluetoothが繋がったタイミングでしか存在を確認できないのかもしれない。

探すアプリには昔からお世話になっている。 ninjinkun.hatenablog.com

氏名変更クエスト#7

ある程度手続きが落ち着いたので、このシリーズも一旦終わりにしようと思う。最終的に名義を変更したのは以下の通り。

  • マイナンバーカード
  • 免許証
  • パスポート
  • 会社の従業員管理システム内の名前
    • それに紐づいている保険証と年金
  • クレジットカード1枚
  • 証券会社
  • iDeco
  • ストックオプション

一方変更しなかったのは以下の通りである。

  • 銀行全て
  • 残りのクレジットカード
  • 各種オンラインアカウント

銀行については急いで変更する必要がないというのもあるが、旧姓で個人事業主やオンラインショップをやる場合に旧姓の振込先口座が必要という記事を読んだからである。しかし例えばこの先引っ越して家を借りるには新姓の口座が必要になるはずなので、いずれ新しく一つ口座を作るつもりではいる。

また、以前のエントリにも書いた通り各種証明書には旧姓併記をしているが、今のところ役に立ったことは一度もない。そもそもどこで旧姓が使えるのかわからないし、不一致でトラブルが想定される場合には安全のために新姓を使うという運用になってしまっている。こうやってだんだん旧姓が消えていくのかと思うとため息が出る(暗い終わり方で申し訳ない)。

氏名変更クエスト#6

一週間のUS出張が終わって無事帰国した。氏名変更クエスト#3 - ninjinkun's diaryでは海外で旧姓を試してみると書いたが、実際は全て新姓で通した。まず航空券の予約は確実に新姓でないといけないとパスポートセンターの人に言われていたので、わざわざその先をチャレンジする気が失せてしまったというのが実情である。そもそもプライベートではなく仕事なので、自分の謎のチャレンジ精神で迷惑をかけたくなかったというのもある。

具体的に新姓を使ったのは以下の通り。ホテルは自分で予約する状況がなかったので試せていない。

  • 航空券
  • 旅行保険
  • 出国時の陰性証明
  • 帰国時の陰性証明

一方お金の支払いは全てApple Pay *1で払えたので、クレカは旧姓のままで問題なかった。念のため1枚だけ新姓にしておいたがそっちの出番はなし。

余談だがUSの同僚との会話の中で、「彼女が医大生だから結婚時には自分の性を変えたくないと言っていて、俺の方を変えるか悩んでいる」という発言があった。突っ込んで聞いてみたところ、もちろん別姓は可能なのだが、少なくとも彼の周りでは姓を合わせる方が普通らしい。おおUSでも同じ問題がと思ってちょっとニヤニヤしてしまった。もちろんついでに僕の氏名変更エピソードも披露した(もはや鉄板ネタと化しつつある)。

*1:Apple Payはカードによってはオンライン支払いで跳ねられる場合があったので、念のため複数枚カードを登録しておくとよさそう。僕の場合はAmazon Prime Masterカードと三井住友VISAゴールドNL家族カードを登録してあったが、Amazonがなぜか使えない場合があった。実店舗では問題なかった。