ninjinkun's diary

ninjinkunの日記

ナオミ・オルダーマンの「パワー」を読んだ

ある日突然女性の多くが身体から電撃を繰り出せるパワーを手に入れ、社会が段々と女性優位になっていく様を描くSF。映画「バービー」が明るい(しかし気まずい)男女社会逆転ものであるのに対し、こちらは完全にダークなディストピア。パワーを手に入れた女性たちは国によってはクーデターを起こして政権を奪取したり、男性を虐殺したりもする。特に男性がレイプされるシーンはパワーの設定が"とても有効に"活用されていて、男性としては読むのが苦しかった。様々な国の複数の人物の視点から語られるストーリーにぐいぐい引き込まれて一気に読んだ。Primeビデオでドラマ化もされているらしいので、そちらも見てみたい。