ninjinkun's diary

ninjinkunの日記

海外旅行に行くたび思うこと

会社のオフサイトミーティングがカナダのバンクーバーであったので、一週間ほど滞在して昨日帰ってきた。バンクーバーも会議を行ったスキーリゾートのウィスラーもどちらも美しく素敵だった。特にバンクーバーは安全、道が綺麗、水道が直接飲める、ご飯がおいしくビールが安いなど、今まで行った海外の中でも一番過ごしやすい場所だった。とりわけレストランやショップの店員さんがみんなニコニコしていて、こちらの英語が多少聞き取れなくても嫌な顔ひとつせず接してくれるのはとてもありがたかった(サンフランシスコあたりはもっと無愛想だった印象)。

ここまでバンクーバーがノーストレスであるかのように書いてきたが、自分にとって海外旅行は程度の差はあれ毎回「不快」である。店で注文はどうすれば良いのか、人に突然話しかけられないか(もちろん話しかけられる)、危険なエリアはどこか、交通機関は時間通り来るのか等、緊張の連続である。いつもなんで来ちゃったんだろう、早く帰りたいと思っている。

しかしその不快さを通して、逆に自分が日本ではノーストレスなマジョリティであることを意識させられる。日本国籍の日本語話者、ヘテロ男性、会社員である自分は日本では何も考えずに街を歩ける。でももちろんすぐ近くには、痴漢やぶつかりおじさんの標的にされたり、家を借りられなかったりヘイトスピーチを受けたりする人たちが居る。自分が海外旅行は不快だと思いながらもたまに行ってしまうのは、自分のマジョリティ性に無自覚でいたくない、不快な思いをしている人に対して多少なりとも想像力を持ちたいと思っているのも理由の一つかもしれない。