ninjinkun's diary

ninjinkunの日記

なぜランニングを始めたのか、どうして続けているのか

ランニングを始めて14年ほどになる。そんなに大したランナーではない。だいたい週に2、3回、5km〜10kmを走っている。フルマラソンには一度出たきり、タイムは5時間。全く走らない月もあったし、やたら走る月もあった。先日140. ninjinkunさんと財テクの話 | Ossan.fmに出て自分のランニングの話をしたのがきっかけで、どうして走っているのかをきちんと思い出して書き留めておきたくなった。

走り始めた経緯

自分は村上春樹が好きで、彼がランナーなので同じようにランニングを習慣にできたらいいなとぼんやり思っていた。

実際に走り始めたのは大学院に通っている時だった。当時自分は研究がうまくいっておらず(今から思うと真面目にコツコツやっていなかっただけ)、就職活動にばかり時間を割いていた。そんな中でも中間発表やら学会発表やらは容赦なくやってくるので、それなりにストレスがかかっている状況だったと思う。しかし山の中にある大学院だったので、ストレス解消といってもニコ動を見るか同期と飲み会をするくらいしかない。そんな折、学内の道路を走っている学生や先生がちらほらいるのに気づいた。最初は「みんな運動好きだなー」くらいにしか思っていなかったが、気がつくと自分も走っていた。

靴はジム用に買った汎用品の運動靴、服はジャージ。初めは2, 3kmくらいで始めて、徐々に5kmくらい走れるようになった。足に筋肉がつくまでは結構キツかった記憶がある(ちなみに10年以上経った今でも走った翌日は筋肉痛になるけど、こういうもの?)。当時は懐かしのiPod nanoで音楽やPodcastを聴きながら走っていた。

プログラマーとして就職してからも、「これからはずっとデスクワークだから体を動かしておかないと将来体がやばくなるだろう」と思ってランニングは継続した。当時は京都に住んでいたので鴨川を走っていた(理由は村上春樹が一番好きなコースだと言っていたから)。何か考え事をする際に走るようになったのもこの頃で、例えばはてなブックマークiOSアプリを作っていたときはひたすらUIを頭に浮かべながら走っていた記憶がある。今でも仕事で詰まるととりあえず走る習慣になっている。

ランニングで得たもの

健康

おかげさまで大きな病気もなく、風邪をひくのは年に一回くらい。心拍数は50弱。眠りも深い。幸いランニングによる事故や足を痛めたこともない。

ストレス耐性

仕事やプライベートのストレスフルな状況を切り抜けてこられたのはランニングのおかげだと思っている。「ninjinkun結構タフだね」と言われたことも何度かある。あるプロジェクトで毎日22時くらいまで仕事をしていた時も、帰りの通勤を帰宅ランにすることで気分転換をしていた。

考える時間

一人で考える時間を確保したくなると走っている。プログラマーとして仕様を考えるときはよく走っているし、プレゼンを控えているときは走りながら骨子を考えている。前述のようにUIを頭の中でシミュレーションしながら走っていたりもする。普段のランではPodcastを聴いているが、考え事のランのときは無音で走っている。

どうして続けているのか

ランニングは別に楽しくない。いや、楽しい時もちょっとだけあるが、基本的にはしんどいしだるい。しかし一度ランニングが習慣になると、体を動かさないとむずむずしてくる。体が自然に運動を求めるようになってくる。そうなるとため息をつきながら着替えてランニングシューズを履く。

 自分にとってランニングは生活の基盤である。自分を支えるために今日も走っている。