ninjinkun's diary

ninjinkunの日記

iPhoneの英語入力キーボードを開発したプログラマーの話『Creative Selection』を読んだ

Appleファンとして、プログラマーとして、とても面白く読んだ。 KHTMLをベースにWebKitを作り始める話、iPhoneプロジェクトに入って英語入力キーボード開発のDRI*1になる話など、今自分がMacやiPhoneで使っているソフトウェアの話が多く、具体的なイメージを…

アゴタ・クリストフの『悪童日記』から始まる三部作を読んだ

以前rebuild.fmでNさんがおすすめしていたので気になっていたアゴタ・クリストフの『悪童日記』を読んだ。面白すぎて、続く『ふたりの証拠』『第三の嘘』も一気に読んでしまった。 フィクションだが、第二次大戦中と戦後のハンガリーという舞台が凄まじく、…

アンダーグラウンドを読んだ

1996年の地下鉄サリン事件の被害者へのインタビューをまとめた本。今まで何度か読んでいるのだが、Kindle版が出ていたので読み返してみた。 この本の特徴は、地下鉄を使っていた被害者たちの日常に焦点を当てているところだと思う。インタビューに答えている…

コンテナ物語を読んだ

少し前に知人たちの間で話題だったので読んでみた。物流で使われるコンテナをキーに経済のグローバル化を紐解く本という感じである。世界の港から湾口労働者が閉め出されていく様や、日本やアジアの国がコンテナによってサプライチェーンを構築したり、その…

マーケティング戦争を読んだ

Webマーケターの知人に「マーケティング初心者に一番おすすめの本教えてよ」と尋ねてみて、この本を推薦してもらったので読んでみた。戦争で使われる戦略をマーケティングに当てはめて、実際のマーケティング戦略を解説していくという内容の本である。戦争の…

影響力の武器を読んだ

有名な本らしく、同僚から薦められたので読んでみた。人が騙されたり、冷静に行動できなくなる現象を解説した本である。セールスやマーケティングで用いられている人間の行動に関する知見が、社会心理学実験の結果を用いて説明される。 確かにとても面白い本…

『チームが機能するとはどういうことか』を読んだ

Incrementsの知人が社内で輪講していると言っていて、気になっていたので読んでみた。創造的なチームを作るために気をつけることと、そのために必要になるリーダーシップについて書かれている本とのこと。 現代のチームが固定されたメンバー制から専門集団の…

戦争と平和を読んだ

昨年からぼちぼち読んでいて、先日読み終わった。どういう話か知らずに読み始めたのだけど、ナポレオンのロシア遠征を題材に、史実の人物とオリジナルキャラクターを混ぜて作ったフィクションとノンフィクションの間みたいな小説だった。物語の中に戦争の時…

Making It Right: Product Management For A Startup World を読んだ

Rebuild: 98で紹介されていたので、英語だけどがんばって読んでみた。Inspiredと同じ方向性のプロダクトマネジメント本。違う人が同じ事柄について書いているという印象。しかし少しずつ違う視点が入っていて、プロダクトマネージャーの役割が立体的に見える…

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方を読んだ

プロダクトマネージャーの職能+ユーザー体験設計の本です(と解釈しています)。 最近Rebuild: 98: Superhumans Wanted (Naoya Ito)やエンジニアからみた良いプロダクトマネージャとは? - サンフランシスコではたらくソフトウェアエンジニア - Higepon’s bl…

誰のためのデザイン?増補・改訂版を読んだ

自分が最初に元の誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)(初版はPOETと呼ばれている*1 )を読んだのは十数年前でした。4月に出たこの改訂版を読み返してみて、改めて感銘を受けました(そして内容をほとんど忘れていたのに気づ…

チームで読みたいプロトタイピング本『プロトタイピング実践ガイド』

プロトタイピング実践ガイド スマホアプリの効率的なデザイン手法作者: 深津貴之,荻野博章出版社/メーカー: インプレス発売日: 2014/08/08メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る スマートフォンのプロトタイピングを丁寧に解説した書籍、 プロトタイ…

UI/UX設計の教科書、About Face 3輪講の資料を公開します

一昨年に社内で行ったAbout Face 3輪講の資料を公開します。実は今までずっと公開されていたのですが、存在を知られていなかったので、改めて周知します。About Face 3はUI/UX設計の教科書で、ユーザーストーリーやペルソナなど、基本的な内容が押さえられて…

Kindleは長編小説に最適かも。カラマーゾフの兄弟を読みました

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/02/10メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見るKindle Paperwhiteを手に入れたので、光文社古典新訳文庫のカラマーゾフの兄弟を読みまし…

Objective-Cを書く人も書かない人も必読『iPhoneアプリ設計の極意』

@fladdictさんが監訳されたことで話題の、オライリー本『iPhoneアプリ設計の極意 ―思わずタップしたくなるアプリのデザイン』、早速会社で購入してもらって読みました。読み終わってまず思ったのは、これはiPhone開発に携わるすべての人に必読の本になるだろ…

ものづくりのサイクルに入り込んでしまった人たち - レボリューション・イン・ザ・バレー

初代Macintoshの開発に纏わる様々な逸話を詰め込んだ本「レボリューション・イン・ザ・バレー ―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏」を読みました。この手の本は他にもいろいろあるのですが(スティーブン・レヴィの「マッキントッシュ物語」が有名)、開発…