Appleファンとして、プログラマーとして、とても面白く読んだ。
KHTMLをベースにWebKitを作り始める話、iPhoneプロジェクトに入って英語入力キーボード開発のDRI*1になる話など、今自分がMacやiPhoneで使っているソフトウェアの話が多く、具体的なイメージを持ちながら楽しむことができた。
Apple社内の雰囲気や体制が垣間見えるエピソードが多く、なるほどこういう環境でWebKitやiPhoneは開発されていたのかと産業遺産を見るような気持ちで読んでいた。
- とにかくデモを作って見せる文化
- 上司にデモを見せる、気に入られると段々見せる階層が上がっていって、最後はジョブズにデモを見せるようになる
- 動くものがなかなか出てこないと不信感を持たれる
- (特に明言はされていないが)Appleにはコアロジックからアニメーションまで実装できるプログラマーが多数在籍していそうな雰囲気
ジョブズ時代のApple社内の雰囲気を垣間見られる本としておすすめ。技術用語や実装の話もある程度入っているので、プログラマーなら楽しさ倍増かもしれない。
Creative Selection Apple 創造を生む力
- 作者: ケン・コシエンダ,二木夢子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2019/03/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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