ninjinkun's diary

ninjinkunの日記

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド再読

今週木曜に村上春樹の新刊が出るので、有給を取って楽しみに待っている。タイトルが「街とその不確かな壁」になっており、このタイトルは元々は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の原型になった単行本化されていない中編だったはず。とりあえず「世界の終り〜」と何か関係があるのは間違いないと思うので、久しぶりに読み返している。

主人公は35歳の計算士という職業の離婚歴のある独身男性で、情報を守る仕事をしながら余暇でビールやウイスキーを飲んで音楽を聴いたり映画を見る生活をしている。自分が最初にこれを読んだ時は高校生だったはずだが、気がつけばもう彼よりも年上になってしまった。影響を受けたおかげで、自分も今ではビールやウイスキーを飲むおっさんになっている。

今回読み返して気づいたのだが、作中に出てくる千駄ヶ谷や外苑の並木は偶然自分がたまにランニングをしているコースだったので、今日も走りに行ってきた。この下に「やみくろ」の巣があるのだな、と思いながら走ると中々迫力が感じられて良い。何にせよ新刊が楽しみである。