ninjinkun's diary

ninjinkunの日記

映写機トラブル

最近濱口竜介監督にハマっているので、土曜日に下北沢のミニシアターK2に「永遠に君を愛す」と「The Depths」を観に行った。そのThe Depthsの上映中、劇中で主人公が写真の暗室に入るところでブツっとスクリーンが真っ暗になり、静寂が訪れた。さすが濱口監督、斬新な演出。

そのままみんな3分くらい黙っていたのだが、やがてこれは演出ではなくトラブルであることに気づく。誰かがスタッフに声をかけ、謝罪のアナウンスの後に上映が再開された。

しかしその後上映時間が残り20分になりストーリーが佳境に入ったところでまた暗転。今度はすぐにスタッフへの報告も行われたが、なんと映写機のトラブルが復旧できないので上映中止とのこと。ここまで1時間40分観て、最後がどうなるのかわからないまま放り出されてしまった。劇場の対応は払い戻し+クーポン進呈という手厚いものだったので全く不満はないのだが(というか劇場が気の毒である)、またこれの続きを見るためだけに1時間40分を費やすのか…という微妙なやるせなさが残った。行くけど。

映写機トラブルは一昨年「テネット」を池袋のグランドシネマサンシャインで観た際にも経験した。スクリーンの右半分が真っ黒のまま映画が始まって「さすがノーラン、斬新な演出」と思って7、8分くらい観ていたらスタッフから謝罪のアナウンスが入って、トラブルだったことがわかった(池袋のIMAXはプロジェクターを2つ使うので片方がトラブっていた)。字幕も半分に切れていてとても見づらく、おいおい日本の観客に優しくないな!と心の中で毒づいていたりしたのだが、申し訳なかった。

どちらのケースでも観客みんなが演出だと思い込んで大人しく待っていたのがおかしい。音楽がそのまま流れていると結構それっぽく見えてしまう。

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