mozaic bootcampに参加する前に予習としてReal World HTTPミニ版を読んでいったのだが、これが非常に良い本で役に立った。
HTTPの歴史を俯瞰しながらプロトコルの詳細を解説してくれる流れになっているので、自分のようにWebアプリケーションを作るために個別のトピックはなんとなく知っているけれど、策定の経緯や相互の繋がりを知らない人間には、知識を補完してくれる内容でありがたかった。
目次は以下の通りだが、既に仕事をしている人は4章までが対象かと思う。5章は新人のWebエンジニア向けの内容になっている。
- 第1章 HTTP/1.0の世界:基本となる4つの要素
- 第2章 HTTP/1.0のセマンティクス:ブラウザの基本機能の裏側
- 第3章 HTTP/1.1の世界:高速化と安全性を求めた拡張
- 第4章 HTTP/2とHTTP/3の世界:プロトコルの再定義
- 第5章 ウェブアプリケーションの基礎
実は後からミニ版ではないフル版も買って読んだのだが、まとまり具合、読みやすさはミニ版の方が良いと感じてしまった(もしこれを著者の方がご覧になることがあったらすみません)。
無料でこれだけの内容が提供されているのにも驚くが、研修などで使う想定で出版されたと前書きには書かれていた*1。自分も社内勉強会などで活用していきたい。
電子版のみなので、mobiでダウンロードしてKindleアプリで通勤時などに読むとちょうど良いかと思われる。
ミニ版で全体の流れを掴んで、気に入ったらフル版も買いましょう。
*1:これは特に書かれてはいないが、インターネットに関わる知識はインターネットに還元したいという意図もあるように自分は感じた。